| ボクは えいち家の 三人兄弟のすえっ子。 お姉ちゃんと お兄ちゃんが いる。
朝おきると お姉ちゃんは もう学校へ行っていない。
お兄ちゃんは 朝ごはんを たべている。
ごはんに グルグルとマヨネーズを かけている。
「うわ、きもち わるいなあ〜」と ボクは いつも 思うけど とってもおいしそうに 食べている。マヨネーズごはんは 最近は よく聞くけど ボクがまだ小さいころは あんまり きかなかった。
あと変な実験もよくしていた。マンガで 見かけたので 試そうと思ったらしんだ。
ボクがこたつで うたた寝をしていたら顔のうえに 白コショウを たくさんかけられた。 目に入り、鼻に入り 苦しくて死にそうになった。
涙と鼻水、それにゲボみたいなのも 出てくるし 鼻の中は 痛くて たいへんだった。
母さんがすごくおこったよ。 お兄ちゃんは ボクがくしゃみをするかどうか ためしてみたかったっていってたけど 自分で試せばばいいいのに!
そういえば あの時のことは まだ あやまってもらってないなあ。
ほかにも お兄ちゃんには ずいぶん 食べ物で いじめられたよ。 ごはんに 塩が たくさんまぜてあったり からしのついた 飴を なめさせられたこともある。
初めて ビールを飲んだのも お兄ちゃんと 競争するためだった。
ビールの成分をよく理解していない ちびっ子のボクに 「苦いコーラのみ競争」を挑んできた。
舞台は おばあちゃんの お通夜。すでに酩酊した親族の年配ギャラリー。 花札に興じながらも「やれやれえ!」の歓声にボクたちは テーブルにずらりと並んだ 飲みかけビール(お片づけ)競争を始めた。
お兄ちゃんは3才も年上のなのに なぜかちびっ子のボクの方がたくさん飲めた。
「そうか、あたしの遺伝子はあんたの方に全部いっちゃたのねえ。遺伝は怖いねえ。」
そういうと母さんはボクの頭をなぜながら
「おじさーん。この子に賞金でないの〜!?」
と叫んだ。べろんべろんの おじさんたちは 飲みかけビールお片づけ競争の賞金をボクにくれた(らしい)けど、あのお金はどこにいったんだろう。
あとから お姉ちゃんに聞いたけど 1万円札だったらしいんだ。
「飲める遺伝子」提供者がネコババしたんだな、きっと。
|